商品売買(簿記学習)

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簿記の勉強編第2弾です。

 

今日は商品の売買

 

細かく章立てしていくと

 

  1. 三分法と分記法
  2. 掛による仕入れと売上げ
  3. 返品
  4. クレジット売掛金
  5. 諸掛り

 

この5つです。

 

ちなみに私がやっている勉強法や教材はこちらのリンクにまとめてありますので、ぜひご覧ください。

 

 

chickenlog.hatenablog.com

 

 

 

 

 

三分法と分記法

商品の仕入れや売り上げなどをした時の処理方法には二つあります。それが

三分法分記法

です。

 

簡単に違いを言いますと、

 

三分法:仕入、売上、繰越商品の三つで処理

分記法:商品、商品売買益の二つで処理

 

これだけです。

 

また、簿記三級レベルでは三分法を前提とした問題が出されるそうです。

 

それぞれ詳しく解説したいところではありますが、この教科書によると11章で繰越商品を扱うらしいので、ここでは省略し、用語の説明程度にとどめておきます。

 

掛による仕入れと売上げ

まず、掛け取引とは商品の代金を後日支払ったり、受け取ったりすることを言います(かなりぼんやりした説明です)。

 

ここで用いる用語は以下の二つです。

 

買掛金:後で代金を支払う義務

売掛金:後で代金を受け取る権利

 

ここで仕訳けをするときは

 

①買掛金は負債なので右の貸方、その金額を左の借方

①買掛金の発生
現金 100 買掛金 100

 

売掛金は資産なので左の借方、その金額を右の貸方

売掛金の発生
売掛金 100 現金 100

 

に記載します。

 

 

その後、掛け金を支払ったり、受け取ったときは

 

③買掛金を左の借方に記載し、受け取った金額を右の貸方(①の逆)

③買掛金の発生
買掛金 100 現金 100

 

売掛金を右の貸方に記載し、受け取った金額を左の借方(②の逆)

売掛金の受け取り
現金 100 売掛金 100

 

に記載します。

 

返品

 おそらく意味は大丈夫でしょう。

「得意先から商品が戻ってくること」

です。

 

これを帳簿に記載する時については返品する場合(仕入戻し)と返品される場合(売上戻り)の二つの観点から考えなくてはなりません。

 

仕入戻り

帳簿の記入はこのようになります。

 

ー条件ー

100円の仕入から20円返品する

仕入時の処理
仕入 100 買掛金 100

 

 

仕入戻り時の処理
買掛金 20 現金 20

 

売上戻り

帳簿の記入はこのようになります。

 

ー条件ー

100円の売上から20円返品された

 

売上時の処理
売掛金 100 売上 100

 

 

売上戻り時の処理
現金 20 売掛金 20

 

 

 

 クレジット売掛金

 さて、ラスト二つです。

ここではクレジット売掛金

皆様もご存知の通り、クレジットは後から代金を払うシステムです。

これだけではただの売掛金と同じですが、クレジットには手数料が発生します。

 

この手数料は帳簿の上では支払手数料として処理されます。

 

それを帳簿に記入する時のルールがこちら↓

 

ー条件ー

100円の商品をクレジット払いで販売し、2%の手数料を払う。

そして後日、銀行口座に代金が入金された。

 

売上時の処理
支払手数料 2 売上 100
クレジット売掛金 98    

 

 

代金入金時の処理
当座預金 98 クレジット売掛金 98

 

 諸掛り

 さて、最後です。

最後は諸掛りです。

 まず、諸掛りとは?(私は聞いたこともありませんでした)

 

諸掛りとは

「商品を取引先に発送する際に発生する運賃などの費用のこと」

です。

 

この諸掛りについて考えるときは大きく分けて4つに分けて考えると分かりやすいです。

それがこちら

 

仕入諸掛り(当社負担)
②売上諸掛り(当社負担)
仕入諸掛り(得意先負担)
④売上諸掛り(得意先負担)

 

 

順に帳簿への記載方法を見ていきます。

 

 

仕入諸掛り(当社負担) 

ー条件ー

100円の商品を仕入れ、代金は掛である。

なお、引き取り運賃は10円であった。

仕入 110 買掛金 100
     現金  10

 


売上諸掛り(当社負担)

商品を売り上げ、発送した際の諸掛りの負担は発送費として処理される。

 

ー条件ー

100円の商品を売上、代金は掛である。

なお、発送運賃は10円であった。

売掛金 100 売上 100
発送費 10  現金  10

 


仕入諸掛り(得意先負担)

得意先が負担する際、発生する諸掛りは立替金として処理する。

 

ー条件ー

100円の商品を仕入れ、代金は掛である。

なお、運賃の10円は得意先の負担であった。

仕入 100 買掛金 100
立替金 10  現金  10

 


売上諸掛り(得意先負担)

ー条件ー

100円の商品を売上、代金は掛である。

なお、運賃の10円は得意先の負担であった。

売掛金 100 売上 100
立替金 10  現金 10 

 

 ただ、得意先負担の売上諸掛りを支払った場合は売掛金に立替金を含めてしまうこともある。

 

 

終わりに

いかがだったでしょうか?

個人的には正直に言うと発送費をなぜ、左の借方に仕訳けるかなどはいまいちピンと来ていません。

 

ここらへんはおいおい復習の時などに簿記の他の知識を身に着けて再チャレンジしてみたいと思います。

 

また、全く関係はない話ですが、今回のブログは初めてhtmlをいじって表を作成してみました。

個人的にはここが今回の一番の成果だったりします。笑

 

では次回!!