現金預金(簿記勉強第3弾)

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はい、今回は簿記の勉強編第3弾です。

 

今回のテーマは現金預金

まず、章立てしますと

 

1 現金

2 預金

3 小口現金

 

といった形です。

 

そして、キーワードを挙げるとこんな感じです。

 

 

また、私の簿記の勉強法や勉強スケジュールはこちらの記事に記載しましたので、よろしければご覧ください。

 

chickenlog.hatenablog.com

 

 

上の記事にも書きましたが、私は教科書の前に問題を解くことにしています(理由等は上の記事で)。

三章の基本問題から先に解きましたが、2/3ぐらいは勉強する前に解けました。

これは自慢とかではなく、今回はそんなに特別新しいルールは出てこなくて、予想して問題を解けたという話です。

 

先の章を詳しく見たわけではないので、正確には分かりませんが、もしかしたら基礎事項はある程度2章までに終わっていたりするかもしれません。

注:ただの推測です!!

 

話はそれましたが、今回の章に入っていきましょう。

 

 

 

現金

 はい、まずは現金のお話です。

ここに関して、

 

「ん?

ただの現金だろ?

払ったらなくなって、もらったら増える。

これまで通り仕訳上、払った時に左の借方、もらった時に右の貸方に書けばいいんでしょ?」

 

そう思った方いますか?

まぁ、私なんですが…笑

 

実際、この認識通りで特に仕訳上新しいことは増えません。

ただ、ここでは現金の内訳がたくさんあるという話が、新しい内容でした。

 

通貨代用証券

 

言わずとも

  • 紙幣
  • 硬貨

など普段から、触っているものに関しては、現金としてすんなり受け入れられると思います。

 

ですが、現金には通貨代用証券と呼ばれる物たちも含まれるのです。

 

そして、通貨代用証券の意味と具体例はこちら↓

 

通貨代用証券:金融機関ですぐに現金と交換できるもの

例) 他人振出の小切手、送金小切手、郵便為替証書

 

 

ですから、これらが問題文で出てきたら現金という名前に直して答えましょう。

 

 

現金過不足

 

現金の章についてはもうひとつ。

現金過不足についてです。

 

一言で言うと

「帳簿の上で理由が分からず増減しているお金を記載するための名目」

です。

 

まず、この二つの用語から

帳簿残高:帳簿に記録した現金の残高

実際有高:実際の現金の金額

 

この帳簿残高と実際有高が一緒であれば何も問題はありません。

しかし、この二つが不一致なことがよくあります。

この不一致が起きた時の金額差を現金過不足といいます。

 

実際に現金過不足が生じたときの帳簿のつけ方はこちら↓

 

ー条件ー

現金の帳簿残高が100円のところが、実際の有高は80円だった。

 

帳簿残高>実際有高
現金過不足 20 現金 20

 

 

ちなみに帳簿残高<実際有高の時は逆になります。

 

 

ここで、理由が分からない不一致に名前を付けているのであれば、理由が後から分かることがあるかもしれません。

 

この時の帳簿のつけ方はこちら↓

 

ー条件ー

現金の不足額20円を現金過不足感情の借方(左側)に記入していたが、このうち15円は電気代の記入漏れであることが分かった。

 

15円は電気代だと判明
水道光熱費 15 現金過不足 15

 

このように現金過不足を減らし、相手科目を該当する勘定科目で処理します。

現金過不足の中が分かったのだから、現金過不足を減らすために逆側に書くと覚えておけばよいでしょう。 

 

預金

ここでは預金についてです。

預金の種類としては普通預金、定期預金、当座預金の3つが紹介されています。

それぞれを簡潔に説明すると

 

普通預金:いつでも預け入れ、引き出しが出来る預金

定期預金:預け入れはいつでもできるが、満期時のみ引き出しが可能になる預金

当座預金:預金を引き出すときに小切手を用いる預金

 

ではこれらについて仕訳の仕方を見ていきます。

 

普通預金と定期預金

 

さて、紹介した3つの預金のうち普通預金と定期預金についていっぺんに説明します。

この二つを同時に紹介する理由は

「仕訳のルールは変わらない」

からです。

 

この二つの違いは勘定科目に「普通預金」と書くか「定期預金」と書くかの違いです。

 

仕訳けの仕方はこちら↓

 

ー条件ー

普通預金口座に現金100円を預けた。また、定期預金口座に現金200円を預けた。

 

普通預金と定期預金
普通預金 100 現金 100
定期預金 200 現金 200

 

 

当座預金

最後に当座預金ですが、こちらも勘定科目は「普通預金」の様に「当座預金」で処理します。

ここで一つだけ用語の整理です。

 

小切手の振り出し:小切手用紙に必要事項を記載して、銀行印を押印して相手に渡す

(引用:小切手とは|振出し・受取りの注意点・管理方法|税理士検索freee)

 

 要は現金を渡すのが嫌だから、代わりに紙に金額を書いたものを渡すということですね。

 

この小切手の残りの扱いについて、3パターンに分けて仕訳を見ていきます。

 

当座預金口座への預け入れ

②小切手の振り出し

③自己振出小切手の受け取り

 

当座預金口座への預け入れ

 当座預金への預け入れについては普通預金、定期預金と同じです。

 

ー条件ー

当座預金口座に現金100円を預けた。

 

当座預金
当座預金 100 現金 100

 

②小切手の振り出し

小切手の振り出しについてはこちら↓

 

ー条件ー

買掛金100円を支払うために、小切手を振り出した。

 

当座預金
買掛金 100 当座預金 100

 

 ここで一つ注意です。

小切手の振り出しは当座預金の残高を超えていても可能です。

つまり上の例は当座預金が50円でも使えるということです。

この当座預金を超える分の小切手の振り出しを当座借越といいます。

ただ、もちろん銀行と契約する時に上限額の取り決めがあります。この取り決めを当座借越契約と言います。

 

③自己振出小切手の受け取り

商売をしていると、受け取った小切手が以前自分が振り出した小切手になることがあります。この小切手のことを自己振出小切手と言います。

この場合は、当座預金の増加として処理します。

 

ー条件ー

売掛金100円について、以前、振り出した小切手を受け取った。

 

当座預金
当座預金 100 売掛金 100

 

 

 

小口現金

最後に小口現金です。

 

小口現金とは

「日常発生する細かい支払いに備えて、各部署の担当者に渡した一定額の現金」

です。

 

この小口現金を管理する人を小口係といい、小口係から支払い報告を受け、企業全体の資金を管理する人を会計係といいます。

 

通常、小口現金は一定額を小口係に前渡しし、一定期間終了後に小口係の支払い報告に基づいて、使った分だけ補給する方法がとられています。

この方法を定額資金前渡法(インプレスト・システム)といいます。

 

この小口現金制度で注意するところは会計をするのはあくまで会計係だということです。

つまり、会計係目線で仕訳けはされ、関わらない取引は「仕訳なし」となります。

 

小口現金を扱う例がこちら↓

 

ー条件ー

①会計係が小口係に小口現金1000円を小切手を振り出して前渡した。

②小口係はバス代100円、はがき代200円、文房具代300円を支払った。

③会計係は小口係から②の報告を受けた。

④会計係は小口係に小切手100円を振り出して小口現金を補給した。

 

①小口現金の前渡し
小口現金 100 当座預金 100

 

②小口現金による支払い
仕訳なし

 

③小口係からの支払い報告があったとき
旅費交通費 100  小口現金 600 
通信費 200    
消耗品費 300    

 

④小口現金の補給
小口現金 100 当座預金 100

 

 

注:③の報告と④の補給が同時の時は③の「小口現金」の項目が「当座預金」に代わる。

 

終わりに 

いかがでしたか?

今回、私は初めて預金の種類を理解することが出来ました。

 

また、勉強法について、先に問題から解くことの大切さが実感できた回でもありました。

具体的には

「小切手振り出しと小口現金という単語が分からない。なんだろう?」

と思いながら問題を解いていました。

そのため、教科書で勉強する時はすぐに

「あー、そういう意味か。じゃあ、あそこで使われていたのはこういう意味だったのか」

と使い方まで何となくイメージ出来ました。

本当にお勧めする勉強法です。

是非!!!